膠とは【日本画画材解説】|早川剛オンライン絵画教室
2024/02/24
今回は日本画用の画材として
昔から使われている「膠(にかわ)」について
解説します。
簡単に言うと接着剤
完結に記載すると、
日本画の作品を描く際に使用する
「接着剤」です。
日本画の絵具は
水彩絵の具や油絵具と違い
チューブから出して
そのまま塗る、と言う
使用方法はできません。
絵具には顔料のみで売られていて
接着剤は一切含まれていないため
何かしら接着剤として利用できる
画材と混ぜてから
塗る必要があります。
その接着剤として
古くから日本画で使われているのが
「膠(にかわ)」です。
正直面倒くさいです。
チューブの日本画用絵具出てくれないかなぁ〜とか
思ったりしますが、色数が多かったりするのと
元々の値段が高いから、
様々考えると難しいのかもしれません。
面倒なのは混ぜるだけではない
そして膠が面倒なのは
いちいち絵具と混ぜて
使わないといけないだけではないのです。
膠にはいくつか種類がありますが、
粒状や棒状で売っているものや
中には液体?のような形で売っている膠もあります。
が!粒状や棒状のものはイチイチね!
砕いて溶かして湯煎(ゆせん)しないといけないのですよ!
描く前に一体いくつ手間が必要なんだ面倒臭いよ!と、
最初使い始めた時は思いました。
しかも液体状の膠にしても、
膠はゼラチンが入っているので
やっぱり使う都度湯煎しないといけないのです。
あぁ、湯煎は続くよどこまでも…。
まだまだ面倒臭いは続くの巻
そして極め付けは腐るのです。
動物の皮、腱(けん)、骨、結合組織等を使ってるので
要するに生モノと一緒。
そして腐り始めると接着力がなくなっていきます。
それでも放置し続けると
とんでもない悪臭を放ってカビが生えます。
接着力云々で言うと、
真夏の常温なんかだと数日もたないです。
冬場だと常温でも数週間持ちます。
で、どっちみち常温だと腐りやすいので
都度冷蔵庫で保管するのですが、
そうするとゼラチンだから固まって
また湯煎するのが面倒。
冬場は冬場で常温でも固まってくるので
常に湯煎しながら使わないといけない。
もうとにかく何から何まで面倒臭ぇよ!
と、文句ばかり書いている通り
自分はあまりに面倒臭いので
膠は使っておりません。
アートグルーが便利
そして膠と同じく接着剤として利用でき
かつ腐らないのがアートグルーです。
いやマジ便利。
20年以上愛用しております。
以上本日の解説終了。
また次回。
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