【画家が解説】人物画と似顔絵は違うの巻
2023/12/09
皆様人物画と似顔絵の違いは
分かりますか?
人物画は
人物を主題とした絵画やイラスト、
似顔絵は本人に似せる事を目的にした絵のことを
一般的には指します。
今回は画家目線、描く側目線で
初心者や趣味で作品制作をしている人が
陥りがちな罠についてのお話です。
人物画の目的とは
皆様人物画を観る際に
そこに登場している人物が
モデル本人に似てるかどうかを
気にされたことはありますか?
多分無いと思います。
だってゴッホやピカソの描いた人物画を
思い浮かべてほしいのです。
モデルさんの容姿に関しての
情報をご存知ですか?
もっと言えば、過去自分が描いた人物画の
モデルさんが実際どんな容姿をしているか、
知っていますか?
もちろん
「そんなの知るわけねぇだろ。」
となると思うのです。
だから人物画を描く際は
本人に似てるかどうかは、どうでもよく、
「人物画として魅力を感じられるかどうか」
の方が比べ物にならないくらいに大切です。
初心者の陥りがちな罠_人物画編
しかし初心者が人物画を描く際、
ここにはまります。
どうしても心情的に
似せたくなるのですね。
逆に書くと、
似てる似てないに固執してしまい
本来人物画で重要な
作品自体の魅力が
どっかに行ってしまうのです
「戦う場所が間違ってるぞ?」
と、そんな感じ。
似顔絵とは
逆に似顔絵の場合、
兎にも角にも本人に似てないと
まるで意味を為しません。
そのため似てると言うのが大前提で
その次にどんなタッチで描くのかを
考えるのがコツ。
そして単に似せたいのであれば
特徴を誇大化して、
イラストや漫画タッチで描く方が
雰囲気作りやすいと思います。
本人嫌がる特性を
誇張すると盛大に嫌な顔をされますが、
周りは笑ってくれます。笑
中学生の頃、よくそんな悪戯をしました。
まとめ:人物画と似顔絵の違い
・人物画を描く際、モデルに似てる似てないに拘らないこと
・似顔絵を描く場合、本人の特徴を大袈裟に描くこと
このへんが、それぞれの絵を描く際の
コツと思います。
本日はここまで
最後まで読んでくれてありがとうございました。
また次回。